一言にスーツといってもサイズ、デザイン、色、柄、生地、価格帯など多種多様。明るい色からダークカラー。無地、ストライプ、格子柄。ウール、ポリエステル、高級ブランド生地。一万円を切るものから何十万もするものまで。
ホントに色々な種類があって、組み合わせは何十通り! 購入時に選ぶポイントは価格、サイズ、デザインの3点が重視されています。予算の範囲内で気に入ったものを捜す。そんな選び方をしている人が多いようです。
ここでは普段スーツを着ない父親が着回しのきく一着を選ぶことに着目して紹介していきます。
ダークスーツなら着回しがきく
普段ビジネスシーンでスーツを着ている人はその中から選べば大丈夫です。しかし特別な式とはいえ礼服を着てはいけません。
礼服は慶弔での着回しもきく便利なスーツですが、入学式・卒業式では教職員や来賓の方が着ることが通例になっているので、父親にはふさわしくありません。
普段スーツを着ない父親でもクローゼットに一張羅があったりします。でもそれ昔流行った時代遅れのスーツだったりしませんか? 当時高いスーツだったとしても正直ダサい父親になるのでやめましょう。
ではどんなスーツを選べばいいの? 着る機会は少ない上にせっかく買うのであれば、着回しがきくスーツがいいですよね。
それはダークスーツです。
ダークスーツは入学式・卒業式(入園式・卒園式)、お宮参り、七五三、ゲストとして出席する結婚式と正式なシーンのおいて活躍する機会が多いです。
ダークネイビー
ネイビーは誰にでも似合い、困ったらネイビーと言われるほど。特にプロの方たちはネイビーを推す傾向にあります。ダークネイビーやより暗いミッドナイトブルーのようにネイビーの中でもダーク系を選ぶと色々なシーンで着ていくことができます。
チャコールグレー
チャコールグレーはネイビーの若々しさに比べると落ち着いたイメージです。明るいグレーではなくチャコールグレーのような濃いグレーは万能です。
ブラック
ブラックといっても礼服ではありません。礼服のように真っ黒ではなく、ビジネスシーンで着用されているブラックスーツのことです。少し渋すぎる感もありますが入学式・卒業式にも使用できます。
ウォッシャブルスーツ
近年、自宅で洗えるスーツ(ウォッシャブルスーツ)が人気で紳士服量販店やネット通販などで数多く販売しています。色やデザインも豊富に用意されているのと、品質改良で昔の安っぽいイメージが払拭されつつあること、なにより自宅の洗濯機で洗えるという便利さがあるので紹介します。
価格別スーツの紹介
1万円以下のスーツ
サイズ展開はS・M・L・XLの4種類でスーツというよりカジュアルウェア感覚に近いかもしれません。特徴は洗えるスーツであることです。自宅で洗えるなんて便利ですよね!
色は基本のネイビー、グレー、ブラック、チャコールの4種類。速乾性にすぐれたストレッチ素材を使用。フォーマルなシーンでの着用は控え、カジュアル感覚で着るのがいいでしょう。
1万円台のスーツ
段返り3つボタン、襟付きベスト、ツータックパンツ。こちらのスーツの特徴はクラシカルなブリティッシュスタイルにあります。
襟付きベストまで付いてこの価格は破格です。9色展開の内3色(ポリエステル100%)はウォッシャブル。6色(ウール30%、ポリエステル70%)はパンツのみのウォッシャブルになっています。
クラシカルなデザインのため購入者は40代以上の方が多いのも納得。そしてコスパがよいこともあり高い評価を得ています。
2万円台のスーツ
小西良幸(Yoshiyuki Konishi)プロデュース「FICCE BY DON KONISHI」の秋冬スリムスーツ。
滑らかで肌触りの良い高級ウールで有名な、愛知県の尾州ウール素材を使用。素材の良さと、細部にまでこだわったデザインのスリムスーツです。
ポリエルテル、ウールの混紡で、カラーによって配合は異なりますがおおよそポリエステル70%、ウール30%。ジャケットは腕の動きがスムーズな「アクションプリーツ」を採用!スリムなスタイルながら、動きやすさラクラク!
3万円台のスーツ
イタリア「Loropiana」社製FOUR SEASONS「フォーシーズンズ」スーパー130'sを使用して、しなやかで柔らかな高級質感が体感できます。
カラー・柄は9種展開。表地:毛100%、裏地:キュプラ100%
シャードーストライプや控えめなチェック柄などシーンを選ばないカラー・柄が揃っています。ノータックのスッキリしたシルエットは若々しさを演出してくれ、入学式・卒業式に出席する父親におススメ。
4万円台のスーツ
紳士服量販店 最大手の「洋服の青山」さんの商品です。困ったときは「洋服の青山」さんで探せば気に入った商品が見るかるほど値段・デザインなど豊富な商品が揃っています。
ウォッシャブルスーツなので家庭で洗濯可能。ポリエステル67%、ウール29%、ポリウレタン4%。混紡素材ですが、安っぽさを感じさせない仕上がり。
収縮性のある素材なので快適な着心地を選べます。そして最大の特徴は2パンツ。交互にはくことでスーツを長持ちさせることができます。
5万円以上のスーツ
こちらも「洋服の青山」さんの商品です。イタリアを代表するトップブランド『エルメネジルド・ゼニア』の生地を使用した間違いのない一着です。
表地ウール100%はもちろんのこと、裏地がキュプラ100%、袖口の本切羽仕様は高級スーツの証ともいえるでしょう。
ダークネイビーの色合いもよくどこへ出ても恥ずかしくない一着! 格好いいお父さんになること請け合いです。
10万円以上のスーツ
10万円以上のスーツはイギリスのマッキントッシュ・ロンドン社のスーツを紹介します。レインコートで有名なマッキントッシュ社ですがスーツも一流。
マーティンソン社のチャコールグレーの生地を使用したスーツは一生ものといえるかもしれません。大切に長く着たいものです。
ネクタイでオシャレを楽しむ
着回しができるスーツを選ぼうとすると地味な色になりがちです。しかし父親はそれでいいのです。なぜなら主役は子供なのだから。子供の次は母親、父親の立ち位置は一番最後です(涙)
そんな中オシャレを楽しめるアイテムがネクタイです。一方でどんなに格好いいスーツを着ていてもネクタイがダサければ全てが台無しになる重要なアイテムでもあります。
それでは入学式・卒業式にオススメのネクタイを紹介していきます。
入学式には桜色のネクタイはどうでしょう? ヘリンボーン柄で華やかでありながらも落ち着きのある色合いは入学式に相応しいと思いませんか?
卒業式はお祝い事ではあるもののちょっぴり寂しさもあるのでネイビー系のネクタイはどうでしょう? ドット柄が入ることで地味になりすぎません。
もちろん他の色や柄でも全然OKです。しかしカジュアル色の強いニットタイや大きな柄の派手なものは避けた方が無難です。白いネクタイは絶対ダメではないのですが、教職員や来賓が付けることが暗黙の了解となっているので白、シルバーは持っていても使わないようにしましょう。
柄は「ドット」「小紋」「レジメンタル」などのオーソドックスなもの、カラーは「薄いピンク」や「ネイビー系」など落ち着いた色から選ぶとシーンに相応しい父親を演出できます。
高価なものである必要はないのですが素材はシルク100%を選びたいですね。ポリエステルは安っぽく見えます。
ポケットチーフで華やかさアップ!
ポケットチーフを挿すと華やかさがアップします。数千円でオシャレ感がグッと上がるのでおススメです。
私は子供の入学式や卒業式にはリネンのポケットチーフを挿しますが、ポケットチーフをしている父親はほとんどいません。それほど特別なものでもないんですけどね。
気づいていない人もいるかもしれませんけど、テレビに出ているタレントはよくポケットチーフを挿しているので見てください。ほとんどの場合TVホールドという四角にたたむシンプルな折り方です。
素材はシルク、リネン、コットンとありますが、コットンはカジュアルっぽくなるのでシルクかリネンがよいでしょう。色は白なら万能、もしくはネクタイの色を拾ってみるのも面白いでしょう。
まとめ
高くて良いものを手に入れたいのは山々ですが、子供にお金がかかってなかなか自分にまで手が回らない、そんなお父さんもいますよね? 実は私がそうです(笑)。予算の範囲内で気に入ったものを探すようにしています。
しかし父親になる年齢であればあまり安物には飛びつかないようにしたいものです。スーツであれば3万円以上から選ぶことをおススメしたいですね。あまりに安いものは生地がペラペラだったり、安っぽい光り方をすることがあります。
そして気に入ったスーツが見つかったら、ネクタイ、ポケットチーフのコーデでオシャレを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
それではよい記念日をお過ごしください。