普段スーツを着ない父親でもクローゼットに一着は入っていますよね⁈ でもそのスーツはいつのもの?
昔、高額で買ったものかもしれませんが時代遅れでは? 肩パットがバッチリはいったものやダボダボのソフトスーツだったり・・・体形が変わってパッツン、パッツンだったり・・・(汗)そんな一張羅を着ていくと浮いて、カッコ悪い思いをしますよ。
普段スーツを着ない人はどんなスーツを買えばいいか迷ってしまいます。そして着る機会が少ないのであれ何着も用意したくありませんよね。「これだけあればいい!」そんな着回しのきくアイテムを中心に紹介していきます。
ダークスーツなら着回しがきく
普段ビジネスシーンでスーツを着ている人はその中から選べば大丈夫です。特別な式とはいえ礼服を着てはいけません。
せっかく新調するのだからと意気込んではダメ!主役は子供です。子供より目立ってはいけません。子供の次は母親。父親の立ち位置は一番最後です。
じゃあ、昔のスーツでも関係ないじゃない?! ダメです!
目立ちすぎもダメですが、ダサい父親では子供がかわいそう。それに変な服装は悪い意味で目立つものです。
ではどんなスーツを選べばいいの? 着る機会は少ない上にせっかく買うのであれば、着回しがきくスーツがいいですよね。
それはダークスーツです。
ダークスーツは入学式・卒業式(入園式・卒園式)、お宮参り、七五三、ゲストとして出席する結婚式と正式なシーンのおいて活躍する機会が多いです。
- ダークネイビー
- チャコールグレー
- ブラック
ダークネイビー
ネイビーは誰にでも似合い、困ったらネイビーと言われるほど。特にプロの方たちはネイビーを推す傾向にあります。ダークネイビーやより暗いミッドナイトブルーのようにネイビーの中でもダーク系を選ぶと色々なシーンで着ていくことができます。
チャコールグレー
チャコールグレーはネイビーの若々しさに比べると落ち着いたイメージです。明るいグレーではなくチャコールグレーのような濃いグレーは万能です。
ブラック
黒は礼服っぽい、葬儀を連想させるなどの意見もありますが、昨今ブラックスーツはビジネスシーンでも普通に着られいています。
豆知識
礼服のブラックフォーマルとビジネスシーンで着るブラックスーツは別物。礼服の黒は漆黒といわれる真っ黒いのに比べるとブラックスーツはグレーかかって見えます。葬儀の際にビジネスシーンで着るブラックスーツを着ていくことはできません。
ワイシャツは定番の白無地
必ず一枚は用意したいのは白無地。万能でどんなシーンにおいても対応できます。
華やかなイメージの入学式であれば薄いブルーや薄いピンク、淡いストライプのシャツでもよいでしょうが、卒業式の場合はピンク系は控えるべきです。
襟のタイプは「レギュラー」「ワイド」「セミワイド」の中から選ぶのがいいでしょう。白無地であればどのデザインであっても冠婚葬祭にも使えます。レギュラーとワイドの中間の襟の角度をもつセミワイドが人気があり、ジャケット・ネクタイとの相性もよいので個人的にはおススメです。
白無地レギュラーカラー(セミワイド・ワイドカラー)は万能
反対に着てはいけないワイシャツは、濃い色、柄物があげられます。そして絶対ダメとは言えないのですがカジュアル色の強いボタンダウンシャツは避けた方が無難です。
豆知識
Tシャツは「T」の形からTシャツ。でもYシャツは「Y」の形からではありあません。時は明治時代、英語の「ホワイトシャツ」が「ワイシャツ」に聞こえたことから始まったようです。和製英語なんですね。
英語では単に「シャツ」もしくは「ドレスシャツ」、「ビジネスシャツ」というのが正しい使い方です。
入学式は華やかな、卒業式は落ち着いたネクタイで
絶対避けるべきは黒ネクタイ。ひんしゅくを買います。
白ネクタイ、これも避けるべきです。教職員や来賓の方が礼服に白ネクタイでくるので、父親というより先生みたいに、はたまた結婚式? みたいになるのでやめましょう。またカジュアル色の強いニットタイや大きな柄の入った派手なものも場に則しません。
それではどのようなネクタイを選べばいいでしょう?
- 無地
- ドット
- 小紋
- レジメンタル
この中から選んでいけば間違いないでしょう。色合いは入学式であれば春らしく薄いピンクや薄いブルーなど落ち着いた中にも華やかさをもたらせるのもいいでしょう。一方卒業式はお祝い事ではあるもののちょっぴり寂しさもあるので落ち着いたネイビー系やグレー系がおススメです。
シンプルで好印象なVゾーン
派手なものを避け、落ち着いた色合いと柄の中から選んでいけば色々なシーンでも使えるはずです。種類も多いので迷ってしまう場合はどんな色のスーツにも合うネイビー系、無地でつまらないと感じるのであればドットや小紋柄から選んでみたらどうでしょう。
豆知識
ネクタイの結び目の下のくぼみを「ディンプル」といいます。和訳すると「えくぼ」です。ネクタイの「えくぼ」なんてかわいらしいですね。ディンプルはオシャレを演出するものなので入学式や卒業式でも取り入れてみましょう。しかし葬儀の席では華やかさを伴うためディンプルはつけないの正しいネクタイの締め方です。
靴は黒のひも靴が万能
お手持ちの革靴で履いていけばよいのですが、普段スーツを着ない人は久しぶりに下駄箱から出すことになるかもしれませんが、当日履くときに「あっ!」なんてことにならないよう事前に確認しておきましょう。
- ほこりや土はついていないか
- できればワックスをかけるといいのですが、100均の靴磨きスポンジでもいいので汚れを拭き取ってキレイにしましょう。
- かかとがすり減っていないか
- 当日気づいても手遅れなので事前の確認が必要です。すり減っていたらいい機会なので修理に出すといいでしょう。
新調するのであれば、黒の紐靴をお勧めします。茶色の革靴も悪くないのですが、黒の紐靴は冠婚葬祭を含めフォーマルなシーンでも履くことができる万能選手です。紐靴の中で選びたいのはこの2種類です。
- ストレートチップ
- プレーントゥ
一足選ぶならストレートチップ
ストレートチップ
つま先に一文字にラインが入っているデザインのストレートチップはもっともフォーマル度が高い靴です。甲からひと続きになっている内羽根式は品のよさがあり冠婚葬祭にふさわしい靴と言えます。
プレーントゥ
つま先に装飾がないプレーンなデザインでフォーマル度ではストレートチップに軍配があがるものの、冠婚葬祭にも使用することができます。ストレートチップは構造上細身なスタイルになりがちですので、甲が高い人には外羽根式のプレーントゥがおススメです。
豆知識
ひもなしで気楽に履ける「ローファー」はカジュアルシーンで活躍しますが、ビジネスシーンや冠婚葬祭には不向きです。その名の由来は「ローファー=なまけ者」からきていると言われています。靴紐を結ばないだけで「なまけ者」とは・・・。
ベルトと靴下はシンプルな黒で間違いなし
普段スーツを着ない人はフォーマルなベルトと靴下があることを確認しておく必要があります。スーツと不釣り合いなベルトや靴下では、せっかくよいスーツを用意したとしてもガッカリな結果になりますよ。
ベルト
ベルトは靴と同色を選ぶのが基本。靴が黒ならベルトも黒、靴が茶であればベルトも茶を選びます。今回おススメしているダークスーツであれば、靴とベルトの組み合わせは黒がベスト。
おススメ
- 柄のない本革プレーンタイプ
- 幅は3センチ前後で細すぎず太すぎず
- シルバーのシングルピンバックル
豆知識
ベルトの穴は通常5つ空いています。どこ穴で留めますか? 真ん中の穴で留めるのが正解。ベルトの端が短すぎたり、長すぎたりするとバランスがよくありません。真ん中の穴で留めらるように調整しましょう。
靴下
靴下はスーツの色に合わせるのが基本。スーツがネイビーなら靴下もネイビー、スーツがグレーなら靴下もグレーということにないます。しかし靴を黒にした場合は靴下も黒にした方が統一感もうまれ、スッキリ見えるので黒の靴下をおススメします。
ところが黒であればなんでもいいというわけではありません。黒でもカジュアル色が強いものや柄物は選ばないようにしましょう。
おススメ
- 無地の黒
- 座った時でも肌が見えないミドル丈かロング丈
- 透けて見えない厚さ
ポケットチーフでさりげなくおしゃれを演出
スーツ、シャツ、ネクタイと落ち着いたものを中心に選んできました。せっかくのお祝いの席なので少しおしゃれをしたいという父親にはポケットチーフをおススメします。ビジネスシーンでポケットチーフを挿すことはないのでオシャレ感はグッとアップします。
- 白のリネンが王道。万能です。
- ネクタイの色と同系色
ネクタイと同じ生地でセット販売もありますが、個人的には逆に安っぽく感じてしまいます。白のチーフがおススメです。テレビに出ているキャスターやタレントもよく白のポケットチーフを挿しています。折り方はTVホールドがよいでしょう。
小物も忘れずチェック(バッグ・時計など)
バッグ
ビジネスバッグでは仕事行くみたいだし、カジュアルバッグではスーツに合わないし・・・。カメラやスリッパなど最低限のものでいいと思っていたら大間違い。配布物が結構あったりして小さいバッグでは入らないかもしれません。
母親のエコバッグで済ませるのではあまりに洋服とアンバランス。高価なものでなくても服装にあうシックなものがあるといいでしょう。
シンプルなトートバッグであれば荷物も入るし、スーツと合わせても違和感がありません。ダーク系のスーツに黒バッグだと全体真っ黒に見えるので黒以外を選んでみては・・・。
時計
こだわりがなければお手持ちのものでいいと思いますが、スマートウォッチやGショックなどのゴツイもの、デザイン色の強いものやカジュアルなタイプはスーツに似合いません。スタンダードなアナログタイプが似合います。
- 黒系レザーベルトのアナログタイプ
- シルバーメタルバンドのアナログタイプ
冠婚葬祭にも使えるので一つあれば困りません。久しぶりに使おうと思ったら「電池切れ!」なんてことにならないように確認しておきましょう。止まっていてもフリフリすれば動き出す自動巻きもおススメです。私は20年ほど自動巻きを愛用していますが、とても重宝しています。
スリッパ
スリッパを持っていく行為自体が滅多にあることではないので、うっかり忘れないように気を付けて! 家にあるスリッパを持っていけば済むことですが、派手な色や柄物だったりするとせっかくのスートと合わないかもしれません。用意するのであればスーツ同様にネイビー、グレー、黒がおススメです。
着回しのきくアイテムを中心に紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? お役に立てたら幸いです! それではよい「記念日」をお過ごしください!