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【冠婚葬祭】失敗しないメンズ フォーマルコートの選び方

冬場の結婚式やお葬式にはコートを着ていきますよね。だからといってどんなコートでもいいわけでなく、礼服や喪服に相応しいコートでなければいけません。

でもコートを何着も用意するのは大変です。それならビジネスシーンからカジュアルシーンまで普段使いもできるフォーマルコートを選ぶといいですよ。

使い勝手がよくて重宝する。そんな一着が見つけられるよう解説していきますね。

メンズコートの種類と特徴 フォーマル度チェック

はじめに代表的なコートの種類と特徴についてお話していきます。その中からフォーマルシーンに相応しいコートを見つけていきましょう。

チェスターコート

テーラードジャケットの丈を長くしたシルエットはシンプルでありながら上品さも持ち合わせています。フォーマル、ビジネス、カジュアルと幅広いシーンで使用することができます。正式名称をチェスターフィールドコートといい、19世紀にチェスターフィールド伯爵が着ていたことに由来します。なんとも高貴な感じがしますね。

フォーマル度チェック ★★★★★
もっともフォーマル度が高く、冠婚葬祭にふさわしいコート。弔事であればやはり黒がいいですね。黒以外ならダークネイビーやダークグレーであれば大丈夫。慶事でもやはりダークカラーがオススメです。

ステンカラーコート

ステンカラーコートはビジネスシーンで人気があり、王道の一着と言えるかもしれません。年齢を問わず着用でき、Aラインの末広がりのデザインは小顔効果があると言われています。カジュアルシーンでも人気が高くオンオフ着回しができるコートです。

フォーマル度チェック ★★★★☆
こちらもフォーマル度が高く、冠婚葬祭にオススメです。ダークカラーを選ぶと着回しができて便利です。シワになったステンカラーコートは疲れたサラリーマンのようになるので着回すときは注意しましょう。刑事コロンボのレインコートみたいに、、、

トレンチコート

イギリス陸軍が着ていたコートが原型と言われているトレンチコートは防水、防寒などの機能性に優れたものです。男女ともに人気のコートでオンオフともに着用できますが、デザイン的に好みが分かれるかもしれません。古い映画のギャングや探偵が着ているイメージがありませんか?

フォーマル度チェック★★★☆☆
フォーマルシーンで全くダメというわけではないのですが、強くオススメはしないというところでしょうか。カジュアルウエディングであればOKですが、格式の高い場では避けた方が良さそうです。

ポロコート

ポロコートはイギリスのポロ選手が休憩中や試合後に着ていたラップコートが原型と言われています。大きな襟、ダブルのジャケットのような6つのボタン、大きなポケット、背中のベルトが特徴のクラシカルなデザインのロングコートです。

フォーマル度チェック★★★☆☆
黒、グレーやネイビーのダークカラーであれば慶弔に着用できますが、ポロコートはキャメルやブラウンがいいんですよね。すごく格好いいんですけど明るい色はフォーマル向きとは言えません。

タイロッケンコート

トレンチコートの原型と言われているタイロッケンコートはベルトで留めるだけのシンプルなデザイン。19世紀にトーマス・バーバーリーによって開発されました。その後に発表されたトレンチコートに人気を奪われた形になりますが、クラシック回帰で注目されるています。

フォーマル度チェック★★☆☆☆
ボタンではなくベルトで留め、全体的にゆったりめのシルエットは大人のカジュアル向け。シックに決めるといいでしょう。結婚式の二次会に着ていくことは問題ありません。

ダウンコート

水鳥の羽毛を詰めたダウンコートは軽くて暖かいのが特徴です。カジュアル向きのコートですが、色やデザインによってはビジネスシーンでも使用することができます。ダウンジャケットと呼ばれるショート丈からミドル丈、ロング丈、フードが付いているものなどデザインが多いのも特徴です。ダウン90%、フェザー10%が暖かく、型崩れもない配分のようです。

フォーマル度チェック★★☆☆☆
軽くて暖かいダウンは冬場に活躍します。しかしカジュアル色が強いのでフォーマルな場ではオススメしません。ダウンジャケットはNGですが、シックでダークカラーのダウンコートであれば結婚式、葬儀の格式次第では着用のアリです。

キルティングコート

キルティングコートは軽量で保温性に優れ、かつ動きやすいアイテムです。その名の通りキルティング素材を使っているデザインは好みも分かれるかもしれませんが、シックな色を選べばビジネスシーンでも活用できます。

フォーマル度チェック★☆☆☆☆
キルティング加工のデザインはダークトーンであっても慶弔にふさわしいとは言えません。軽量で保温性の高いコートですが、カジュアル〜ビジネスシーンでの着用にとどめておくのが良いでしょう。

ピーコート

イギリス海軍やフランスの漁師が着用していたコートがルーツと言われています。ピーコートのボタンに錨のマークが刻印されている理由はそこにあるんですね。船の上で風向きに合わせて左前、右前と変えられるように、前身ごろが作れています。コーデに気をつけないと学生のようになってしまうので注意が必要なカジュアルコート。

フォーマル度チェック★☆☆☆☆
若者向き、カジュアル向きという意識が強く、シックに着こなすにはオシャレ上級者でないと難しいかも・・・。 フォーマルシーンでの着用はやめたほうが無難です。

ダッフルコート

フード付きのデザインとボタンの代わりに角のようなトグルが特徴的です。これは手袋をしたまま着脱できるようにしたものと言われています。学生を中心に若い人のカジュアルアイテムとしての要素が強く、大人が着こなすのは難しいかもしれません。

フォーマル度チェック★☆☆☆☆
こちらもカジュアル向きのコートと言えます。ビジネスシーンばかりでなく、カジュアルシーンにおいても大人の男性が着ている姿を見かけることはほとんどありません。

モッズコート

米軍の野戦パーカー「M-51」が起源です。ミリタリーコートとして人気が高くカジュアルシーンで活躍します。「踊る大捜査線」で青島さんが着ていた頃はビジネスシーンで着用する人もいましたが現在では見かけることがなくなりました。

フォーマル度チェック★☆☆☆☆
格好いいコートですよね。でも残念ながらフォーマルにはワイルド過ぎます。青島さんはきていましたが、本来スーツには合わないコートです。そういうわけで慶弔にはNGです。

冠婚葬祭にふさわしいコートはこれ!

冠婚葬祭、特に慶弔に着用するのであれば装飾のないシンプルなデザイン、色は黒やダークカラーが間違いありません。コートはスーツと違って多少体形が変わっても着ることができるアイテムです。

定番を押さえることで流行に流されず長い期間着ることができます。めちゃくちゃ高価なものである必要はありませんが、しっかりしたものを一着持っているとフォーマルシーンで困ることがありません。

「フォーマル度チェック」で星三つ以上のコートについて解説していきますね。

星五つ チェスターコート

ドレッシーで格調高く、もっともフォーマル度が高いのはやはりチェスターフィールドコートです。(正式名称で言っちゃいます)

ボタンが隠れる比翼仕立てがよりフォーマル度が高いと言われていますが、ボタンが見える打ち抜き仕立てでも問題ありません。

その中でもより良いものを選ぶのであればカシミヤ100%はいかかでしょう。肌ざわりが良く、暖かい上に軽いという特性があります。その分お値段もはって20万円以上の商品が多くあります。

3万円代からでもしっかりしたウール100%の商品もありますが、質の良いものを求めたいのであれば5万円以上のものから選んでみみるといいでしょう。

星四つ ステンカラーコート

シンプルなデザインは着る人を選ばす、もっとも出回っているコートではないでしょうか。素材はカシミヤ、ウール、コットン、ポリエルテル、ナイロン。

フォーマル度が高いものはカシミヤやウールで、黒やダークカラーは慶弔に相応しいいコートと言えます。高価なものは20万円を超えることもありますが、お手頃なものであれば3万円代からでもしっかりしたウール100%を見つけることができます。

しかしウール素材よりコットンやポリエスエル素材の方がビジネスシーンやカジュアルシーンにおいては人気があるようです。

人気のシルエットなのでファストブランドからも多く販売されています。遠目には区別がつきませんが、良質のものとは近くで見た時、生地感、着心地などで違いができてきます。生地にもよりますが、2万~5万円の売れ筋の価格帯から選ぶと間違いないでしょう。

星三つ トレンチコート

イギリスの老舗ブランドバーバリーの代名詞ともいえるコートです。はりのあるコットンギャバジン。裏地のアイコニックなバーバリーチェックに憧れる人もいるでしょう。

男っぽいイメージがあるので、万人に似合うステンカラーコートとは違って着る人を選びます。大柄のワイルドテイストな方には似合いますが、穏やかな紳士にはテイストが強い気がします。

ビジネスシーンにおいては問題ないのですが、フォーマルシーンにおいてはギリOKといったところでしょうか。

星三つ ポロコート

ポロコートは誕生当時の素材はラクダの毛を織ったキャメルでした。それゆえに今でもキャメル色がポロコートのメインカラーになっているようです。

今ではウール中心になってしまっていますが、キャメル素材のものもあるので本物志向の人は探してみるといいでしょう。

大きな襟やバックベルトはスポーティなイメージがありポロが起源であることがうかがえます。それでありながらスーツにも似合うビジネステイストも持ち合わせている大人のコート。

ダークカラーを選べば慶弔にも対応できます。

手持ちのコートで代用したい場合

これまでに紹介してきたフォーマルシーンに相応しいコートがない場合どうすればよいでしょう? 寒い中ガマンするわけにもいかないので、手持ちのコートで行くことになります。

会場に入る前に脱ぐ

フォーマルコートであっても入場前には脱ぎますが、対策としてはこれしかありません。脱いだ後は会場ごとに対応することになります。

  • クロークに預ける
  • 控室のハンガーにかける
  • 畳んで膝の上におく

葬儀の場合は特にカジュアル系や明るい色は悪目立ちします。カジュアル系になってしまう場合はできるだけ黒やダークカラーのもの選んでください。柄物やミリタリーテイスト、文字がプリントしてあるものはさすがにNGですね。

レンタルで対応する

フォーマルシーンに相応しいコートを持っていないけど、買うのはもったいないし・・・。そんな場合はレンタルも視野にいれるのはどうでしょうか?

ここでは「レンタルのやました」さんのフォーマルコートを紹介します。

  • カシミヤ100% レンタル価格7,800円 (参考販売価格120,000円)
  • ウール100%  レンタル価格5,800円 (参考販売価格35,000円)
  • 綿100%    レンタル価格5,800円 (参考販売価格20,000円)

デザイン、色はどのタイプも同じで黒のステンカラーコート。生地によりレンタル価格が異なります。

  • レンタル期間 三泊四日(図参照)
  • 16時までの注文で西は大阪、東は岩手まで翌日AMに商品到着
  • 1000円のあんしんパックで汚してしまっても安心


レンタルのメリット

  • 購入するより安く済む
    購入の1/4〜1/10程度の金額でレンタルすることができます。質の良くない安いものを買うくらいならレンタルの方がよいでしょう。
  • クリーニングに出す必要がない
    購入すればクリーニングに出しますが、レンタルの場合は使用後返却するだけです。さらに1,000円程度の保険にはいれば破損や汚れに対する保証がつけられます。
  • 保管スペース不要
    クローゼットの場所をとらない。いざ着ようとしたらカビや虫食い・・・という心配がありません。。

レンタルのデメリット

  • 借りるたびにお金がかかる
    使用回数が多くなるほど割高感が発生していきます。
  • 急いでいる時の対応に不安
    ネットレンタルであれば商品の到着を待つことになります。また希望の商品が空いていない場合も考えられます。
  • 返却する手間
    式が終わったら早めに返却する必要があります。

必要に応じてレンタルも考えてみるといいでしょう。スーツのようにしっかりとしたサイズ調整が不要なのでネットレンタルでもサイズの心配はないでしょう。

まとめ

フォーマルに使用するコートは流行に左右されにくく、スーツのように体形の変化がダイレクトにでるアイテムではないので、一着持っていることをおススメします。冠婚葬祭におススメしたチェスターコートやステンカラーコートは普段使いもできるので幅広いシーンで活躍すること間違いなし!

最後までご覧いただきありがとうございました。皆さまのお役に立てたら幸いです。